「獣シリーズ」まとめて/藤崎こう

ビブロス時代に何度か雑誌でお目にかかった藤崎こう先生ですが、なんとなく「か、体のバランスがおかしい…!?」と思って長く敬遠していた漫画家さんでした。だってなんかでけーんですよ、攻が。攻の何もかもがデケーんですよ。

まぁそんなある日、久しぶりに花音コミックスでも買ってみっかと思ってなぜかこのシリーズをチョイスしてしまったんですな〜〜〜。なんでこの本を買ったんだろう???自分でも解せない。でも、結構面白かった。久々にBLらしいBLを読んだという感じ。フロアに現れただけで社員をうっとりさせる攻とか、店のカウンターに座ってるだけでカリスマ化しちゃう受とか、「出さないと具合が悪くなるから」会社で秘書に口淫させる社長とか、「あの、あなたたち根本的に何かおかしくないですか!?」と突っ込みの一つも入れたくなるのですが、この漫画に出てくる人たちはみんなそんなこと気にしちゃいねぇみたいなので、私も気にしないことにする。

それに、みんなスゲー仕事ができるみたいだし…。そう、異常なほど仕事できるんです。でもビジネスに私情はさみまくりなんです。打ち合わせのとき、攻の元セックスフレンドに嫉妬して睨みきかせちゃったりとか…。こんなことでこの彼らはダイジョブなんでしょーーーーか?ちょっと「許可証シリーズ」の受たんを見習ったほうがいいと思います。


とか言っててもつまんないんですよね。「ま、いっか。ボーイズラブだし。」と、気軽に楽しむにはもってこいのシリーズかと思います。結構、濡れ場が濃厚なので、読み終えた後みょうに達成感があります。