やおい女であることをカミングアウトできない

やおい心のまったくないオタクの女友だちにやおい女であることをカミングアウトできません…。
「いまさら…」という気持ちもあるし、幾度となくBLの話題が出たのに「へーそんな世界あるんだね」とカマトトぶりっこを決め込んでいたせいもあると思います。
ただ、最近ちょっと、苦しくなってきました。なぜなら、スタンド使い同士が惹かれあうように、腐女子腐女子は惹かれあうもの。自然と「会合開けば全員腐女子だった」みたいな場面も出てくるわけです。そういう席で、非やおい人の立場を慮るに、激しく微妙。やおいについて理解はあるけど、男同士が仲良くしてると「訳もなくウレシイ」、「全力デレる」、その気持ちは一生、彼女たちにはわからないわけです。非やおい人にやおいの何たるかをとうとうと語って聞かせるうち、突如として才能が開花する場合はありますが、それはごくごくまれなケース。「男同士が仲良くしてる=なんか得した気持ちになる」、このシンプルすぎる思考回路は、考えるより感じるしかないのです。

なんかそういう「わからない人」に向かって何かを説明したり、気を使ったりするのがぶっちゃけ、面倒くさくなっているんだと思います。別に相手にしてみれば私がやおい女だろうとなかろうと、けっこーどうでもいいのはわかっています。でもこれは、私の問題なの…!
なんか言いたくないのよ…。なんでかな…。


私にとってやおいって、どこまでも下心なんです。すけべ心みたいなもの。だからたとえば原作者の先生に同人誌を送りつける行為は、アイドルの実家に「お嬢さんにはいつもお世話になっています(下ネタ的な意味で)」と手紙を添えた、“使用済み”の写真集を送りつけるようなもの。恥ずかしいなんていうレベルを超えた、いっそ人間をやめたい領域のお話なのです。しかも失礼だし…。だって体目当てって感じじゃないですか。

いくら作品を好きで、原作者の先生を尊敬していても、ダダはまりするときってやっぱり、その作品の持つやおい的引力が起爆剤であることが多いわけで…。それはどうにも弁解しようのない事実なわけで…。やっぱイベントとか行くと「同人誌最高!!!」って日本海の荒波に向かって叫びたくなるわけで…。


おいそれとカミングアウトするには、私はあまりにやおいさんを愛しすぎてしまった…。(←アンニュイな感じで)

まぁ、オチもなく終わる。
あくまでこれは「わたし」の話なので、世のやおいっこさんすべてが私みたいだなんて思っていません…ご理解ください。