『茅島氏の優雅な生活』/麻々原絵里依 原作:遠野春日

茅島氏の優雅な生活 (花音コミックス)

茅島氏の優雅な生活 (花音コミックス)

庭師の攻とか、いいよね…! その一言に尽きる。これは個人的な攻のツボなので、この本を万人におすすめすることはしません。「庭師の攻(しかも寡黙)って、なんかイイよね…!」という一言に心から共感できる方のみにおすすめします。あー本当に庭師の攻っていいなー。庭師という存在がすばらしい。なんか、金田一とかで真犯人だったりするんだよねー。一筋縄ではいかない存在、それが庭師。庭師に夢見すぎですみません。

原作の小説の、なぜか二巻だけ読んだことがあるんですが、この作品はなかなか実験的な試みがなされていて、面白いんです。攻はただ「彼」と表現されるだけで、一度も名前が出てこないし、茅島氏は地の文でも「茅島氏」だし。その不思議な雰囲気がなんか好きだった。あと、庭師という設定がすばらしいね。庭師最高すぎる。

茅島氏は親から莫大な遺産を受け継いでいるので、ビタ1日働きません。庭師の彼に初めて恋をして、人間らしい感情を覚えながら日々をすごしていきます。ビタ1日働かずに。もうちょっとこう、骨のある受たんだとなおいいんですが、まぁ、攻が庭師なんでヨシとしましょう。(えらそうですみません)


遠野てんてーのショートストーリー&あとがきつき。