『虹色スコール』/砂原糖子

虹色スコール (ディアプラス文庫)

これはなかなかナイス攻でした。余計なことは喋らないムッツリ系の攻でとてもいい。こういう攻素晴らしい。

砂原先生の文章はところどころ妙に気になる表現があります。すっと入ってくるタイプの文体ではないので、安心して萌え切れないところがあったりします。でも、好感のもてる作風だとは思います。等身大の大学生生活を丁寧に描写してあって、共感したり、切なくなったり、きゅんとしたり萌えたり、楽しく読めました。ただ、等身大の大学生生活にビタ1ミリ関心はないけどな。自分が社会人になってしまったから余計そう感じるのかもしれないけど、自分にとって大学生ってキングオブ中途半端だった時期なんですよね。BLで読む場合も、学生ものならいっそ高校生、それ以外は社会人以上が感覚にぴったりくるなーなんて思いました。

停電の夜に結ばれた男同士は永遠になるという伝説があるらしいので、というか今私が作った伝説なんですけど、とにかく二人にはずっと幸せでいてほしいです。全体的に小2の作文みたいですみません。