新田先生のブログ

春抱きの扉イラストの制作過程で、海外の広告写真のトレス行為があったそうです。


問題になっているイラストは、ファッション広告をあまり見ない私ですら強烈なデジャブ感のあるものでした。一目見てヤバイと思うような。

こういうのはもっと、出版社サイドで厳しく取り締まってもいいと思います。今はネットがあるし、発覚したあと全部うやむやにすることなんて絶対出来ない。多分、先生の名前で検索したら、今後はこういった情報がヒットしてしまうのでしょう。それって、漫画家はもちろん、出版社にとってもすごくマイナスだと思うんですよね。そういうので嫌悪感を持ってしまう人って絶対いるから。もちろん、漫画家自身がもう少し著作権について積極的に知識を取り入れることも絶対必要です。ちょっと調べればこの手の行為が危険だというのは、誰でもわかるはずなのです。

同人者として、いい写真を見たときに「ここに自ジャンルの萌えキャラをはめこみてえええええ」とつい思ってしまう気持ちは大変よく理解できますが、それとトレスは違うし、カメラマンの大切な作品を素材集のように扱うこともまったく違うと思います。

今後どうなるんだろう…。
新田先生の作品は、登場人物同士が互いの仕事論(のようなもの)をパッショネイトにぶつけあうシーンが多いので、その描き手として、仕事人としての倫理を疑われるような行為をしていたというのは、ご本人にとって非常にマイナスだなぁと思いました。

●追記
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/16/news075.html
こういう記事を読むと、またちょっと見方が変わるような気がします…。何にしろ、ネットは脅威ですね。