『微熱の引力』/可南さらさ
- 作者: 可南さらさ,佐々成美
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2006/04/28
- メディア: 新書
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そして萌えました!!!
ボーイズラブの身代わり系のお話って、大抵受が身代わりにされちゃうことが多いんですよね。で、
「もう身代わりにされるなんて耐えられない!」⇒当て馬役の先輩or後輩の家へ逃げ込む⇒「オレずっとあんたのこと狙ってたんだよグヘヘヘヘ」⇒「攻以外の人に抱かれるなんていやあああ」⇒攻、スーパーマンのようにタイミングよく現れる⇒「オレの受たんに何するだァー!」バチコーン⇒先輩or後輩退場⇒「お前は身代わりなんかじゃなかった…オレはお前のことが…好きだ!」「攻(感激)!」「受!(感激)」ヒシッ!⇒例のもので盛り上がってオチマイ
みたいな。
そんなパターンばっかりじゃないですか。正確にいうとこの話の場合、受は「身代わり」にしてるわけじゃないんですよね。男が恋しくて体が夜鳴きしてた(ってなんだこの表現…)なんてことはなくて、むしろ片想いの大学教授に対してはもっとプラトニックな恋愛感情を持っていたと思う。だから結構早い段階で無意識に攻のことを認めているはずだと思うんだけど、それを自覚するまでに時間がかかっちゃってましたね。
この攻、自業自得とはいえ可哀相すぎる。駅まで送って行った受たんに「振り返れ!振り返れ!」って念を送って結局振り返ってもらえなかったときとか。可哀相過ぎる。実はこのシーンで涙してしまった。心を入れ替えて受たんに優しくし出した攻の甲斐甲斐しさとか、泣ける。最後の「俺はお前が怖いよ」っていう台詞もすごいよかった><。萌え〜な1冊でした。