『ちんつぶ』1巻/大和名瀬

ちんつぶ 1―CHINKO・NO・TSUBUYAKI (MBコミックス)

ちんつぶ 1―CHINKO・NO・TSUBUYAKI (MBコミックス)

バス事故をきっかけに、男性のあれとあれと、あれとあれ同士が入れ替わってしまう話。

もし明日、私が死ぬことがあったら、まっさきにこの本を爆破してください。



そんなメッセージを遺したくなるような迷作。いや、名作。
もし遺品の中からこの本が出てきたら、それだけで遺族はオッパッピーな気分になれるのではないでしょうか。


設定といい展開といい、すべてに全力で突っ込みを入れたくなるほど破壊力満点なんだけど、不思議に切なくそれでいてほのかに萌えもあったりする…ような気がする。非常に不本意ながら、ところどころうっかり萌えてしまいました。特にデキあがってない脇キャラのほうがタイプです。というか、私はボーイズラブにおいてすでにデキ上がってしまったカップルにあんまり興味がなくなってしまうんですな、きっと…。これからどうデキていくのか、デキてからの二回目はどう迎えるのか、とかが興味深い。だから脇キャラが好き。ていうか二巻読みたい。これもう絶版なんですか? こんな素晴らしい本を絶版にするなんて、日本の出版業界は間違ってます!!! 非常に不本意ながらそう断言するしかありません。



こういう作品はボーイズラブでしか描き得ないと思います。非常に不本意ながら(しつこい)、★5つとさせていただきたいと思います。