『至福の庭 -ラヴ・アゲイン-』/六青みつみ

至福の庭~ラヴ・アゲイン~ (リンクスロマンス)

至福の庭~ラヴ・アゲイン~ (リンクスロマンス)

六青せんせい現代モノ。大変シリアス〜なお話です。受たんがお可哀相…。よよよよよよよ。



本作も先生らしい起伏に富んだストーリーではありますが、今回すべてを持ってったのは攻・藤堂大司が発したこの台詞。



『たいちゃんの仕事』フォルダ



攻の仕事用のフォルダの名前らしいんですけど、ど、どう思います?私は戸惑いました、若干どころじゃなくおおいに戸惑いました。俳優ばりのイケメンの攻から出たこの台詞に、私はしばし言葉を失いました。六青せんせいはやはり、ファンタジーに限るな、と痛感した次第です。この『たいちゃんの仕事』フォルダ発言も、コマの外に「たいちゃんて…(汗)」とでも入っていれば、さほど気にならないと思うんですよ。でも、小説だから気になっちゃう。物語に描かれていないところではこの攻は自分で自分のことを『たいちゃん』と呼び、仕事用のフォルダにまで登場させちゃうくらいその呼び名を気に入ってるんだ…。とか、なんかいろいろ気になっちゃうんですよう。


ちょっと考えたんですけど、小説って非常に難しいですよね。漫画って、たとえば、コマの中に“ハズシ”のアイテムが混じってる場合、コマの外に手書きで突っ込みを入れたり、作者の自意識を入れることができるけれど、小説ってそうはいかないですもんね。非常に難しいですよね。