『プラクティス』/ひちわゆか

プラクティス (ビーボーイノベルズ)

プラクティス (ビーボーイノベルズ)

ひちわゆか先生強化月間中。もうね、表紙を見た瞬間、マイ年下攻アンテナがビビビビビビビビビッと反応してしまったのですよね。購入せざるを得ないでしょう、これは。
内容はというと、恋愛に臆病なお堅いリーマン(受・めがねのオプションつき)が、ナイスガイの歯科医(攻)に愛されて、身も心もどろどろに蕩けて幸せになるお話です。あとがき曰く「エロな短編が書きたかった」ということですが、何だかんだとストーリーが膨らんでしまい、このページ数になってしまったそう。ちなみに同時収録の続編は書き下ろし。
「エロスな短編」がスタート目標ということもあって、確かに性描写が濃密でした。体からはじまる関係なのですが、受はゲイという設定だし、さほど強引な感はないです。文章もテンポよいし、一見いい人そうな攻のいじわるぶりもナイスだし、挿絵もがんばってるし、文句のつけどころが見当たらない1冊でした。これの続きが来春に出る予定、とあるのですが、どうやら刊行されていない? 一刻も早く出してほしいです。ひちわ先生の小説は、BLとして非常にバランスがよかですね。あとね、出てくるカタカナ語が洒落てる(と思う)。この受ってとってもお堅いリーマンで、攻の前だと臆病で小心で、初めは格好悪いところばっかり見せてしまうんです。でも、会社内の人間関係ではそれなりに上手くやってる。この「それなりに」上手くやってる感が、リアリティあっていい。そこが好きです。

とにかくナイスガイの年下攻最高!!ばんざいっ!!!今年もよろしく!!!!>全国のナイス年下攻

※情報追記
『プラクティス2』はリブレ出版ひちわゆか先生掲示板における編集さんのレスいわく、2006年10月現在執筆中とのこと。今年の半ばあたりまでには何とか形にして世に出していただきたいもの。それまで待てません。良質な年下攻を求め、日々ハァハァしているBL中毒としては。