『貝殻にウォークマン』/松岡なつき
- 作者: 松岡なつき,桃栗みかん
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1993/07
- メディア: 文庫
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小説としては、なんちゃって感なく南国のムードを伝えてくれるところがとてもよかった。タヒチの海は綺麗なんだろうなあああああ。あとモラトリアム期間のうざったさに腐ってるイケメン攻の目に、受たんがキラ☆キラと眩しくうつっている様子が実に上手く描き出されていると思った。この時代にしては濡れ場も頑張っているんじゃないかなァと思うんだけど、この時代のBLをそれほどたくさん読んでいるわけではないのでわからない。松岡なつきといえば、『FRESH&BLOOD』は面白いのだろうか。キャラ文庫だし、続きものだし、どうも手を出す気にならんのだが。
タヒチの碧い海。桜庭高志は、黒真球を採る少年瑞紀に出会った。「彼は、海に愛されているんだよ」―。そう、まさしくミズキは人魚のように泳ぎ、水と戯れた。ミズキに魅せられてゆく高志。海の色を映す瞳が、しなやかな肢体が、愛おしくてたまらない…。ミズキも高志に惹かれ、真珠母貝に語りかける。「僕は高志が好きだよ」。心ふるえるラブロマンス。