『天国が落ちてくる』全3巻/高遠琉加

天国が落ちてくる 1 (シャレード文庫)

天国が落ちてくる 1 (シャレード文庫)

天国が落ちてくる(2) (シャレード文庫)

天国が落ちてくる(2) (シャレード文庫)

天国が落ちてくる(3) (シャレード文庫)

天国が落ちてくる(3) (シャレード文庫)

難易度の高い(と個人的に思う)音楽ものながら、あまりイタさを感じさせない作品に仕上がっている。そこが素晴らしい。ある音楽を聴きながら読んでいたんだけど、これがミョーにハマって第1巻で軽くトリップしかけた。別にカオルの声のイメージとシンクロした、とかそういうわけではないんですが。

私は二人称が「きみ」の受キャラに惹かれた試しがないんだけど、今作でも同様。年下攻・カオルは、トラウマ持ちでちょっと受っぽい感じのキャラクター。弱みのある攻って、結構好み。攻が受に心を許したきっかけの部分が、少し弱かったかも。あと、この内容で3巻続くのは長い。1巻目はとても好きなんだけれど。

あとシャレード文庫の紙の質が本当に気に入らない。挿絵が透けやすくて、通勤電車で読みづらい。あと挿絵が段々と荒れていったのが気になりました。