『熱伝導』/明治カナ子
- 作者: 明治カナ子
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2006/05/29
- メディア: コミック
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というわけで「明治カナ子と言えば光彩でハードかつ虚ろにピアッシング」なイメージをくつがえすまったりほのぼのBL作品で素晴らしかったです。ポールさんも言っていたけれど、花音の編集さんってセンスがあるのかも。こーいうまったりほのぼのBL作品をこんなにナチュラルに明治せんせいが描けようとはワテクシ思いませんでしたもの。やっぱ読みきりより連作はいいなぁ〜。表題作さいこー。
そんなこんなで順調すぎるほど順調に萌えつつ読み進め、表題作の木戸×馬尾シリーズのあとに続く読みきり、「弥生町から〜」のほうもふつーの年下攻BLなのかしら〜と思いきや、やっぱりそこは明治てんてーですから。濡れ場はやっぱりとろとろ鈍色にとろけてました。このエンピツの芯をとろかしたようなもったり具合をなんと説明していいのかわかりませんが、とにかく受の喘ぎにハートマークをつけるところが、なんとも男性向けエロマンガくさい。ハートマークをつけるだけで、「スキモノ感」が倍以上に跳ね上がるぜ。花音でもこーいう表現は通用するのですね。なるほどね〜。そんなことに感心したりした。花音は花音でも、花音ゴージャスだからかな?ゴージャスはエロいんだよね?アンソロはあまり読まないのでわかんないんですが。
全体的にバランスのいい一冊で、個人的にかなりお気に入り。カバーをはずした本体表紙に漫画があるのもポイント高い。いままで花音でこーいうのってあったかしら?それにしてもこの人の描くギャグ絵は本当にかわいい。門地かおりてんてーと張るかわいさ。