『オトコノアイシカタ』/櫻井しゅしゅしゅ

私も青の軌跡シリーズの感想を書こうかと思ったけど、ここから更に11冊感想が続いたら本当に久能てんてーファンサイトになってしまうので(それはそれで面白いような気もするが)、あえて違うホモで行きます!
というわけでしゅしゅしゅ親分です。「しゅしゅしゅてんてー」と呼ぶとアホの子みたいなんで、「しゅしゅしゅ親分」と呼びます。「櫻井てんてー」とか「しゅしゅしゅ先生」とか呼べばいいじゃん、というつっこみはなしだぜ。「しゅしゅしゅ」を使いたいんだ。そして今は誰かれ構わず親分と呼びたい気分なんだ!
これ、ブック○フで買ったんだけど、ページの隅から隅まですっげえ化粧くさいんです。香水とかじゃなくて化粧の匂い。授業参観があった日の教室の後ろの方の匂いがする。一体どんな有閑マダムの手を渡り歩いてきたのか、そしてこんなに匂いの染み付くほど読んだ本を何故手放す羽目になったのか……実は悲しい(男同士の)物語が秘められていたりするのだろうか。……あんま萌えないな。なんだかお耽美なかほりがする。
そんな妄想はともかく、この作品集って特に表題作がないんですよ。普通BL漫画の短編集は、収録されている短編のどれか一つのタイトルがそのまま作品集のタイトルにもなると思うのですが、これは全部ひっくるめて「オトコノアイシカタ」(のわりに男女ものも入ってる)。表題作がないせいかどうか知らないけれど、いまいち印象が薄かった。全体的にシリアス目だったせいもあるのかな。しゅしゅしゅ親分のシリアスってちょっと尻切れトンボというか、トカゲの尻尾がブチンと千切れるような終わり方をしますよね。え、そこで終わっちゃうの?みたいな。そのせいか話があまり頭に残らない。
本編だけだったら星2つなんだが、合間に挟まってるおまけのコミケ漫画が面白かった!だから星3つじゃ!しゅしゅしゅ親分の自画像が○ドだったりセフィ○スだったりして興味深かったです。ゲームの人って感じがして。私は自画像の再現度によってその漫画家さんの人間性を判断してしまうのですが*1、しゅしゅしゅ親分は自分をためらいなく男型で書いちゃうところがちょっと語シスコ先生っぽいですね。ジョーさんも言ってたけど。
そういえば『無○の住人』みたいなタッチの作品があったけど、あれのオチがいまいち分かってないオレは馬鹿なんだろうか?……馬鹿なんだろうな。

*1:基本的に人型から遠ければ遠いほど好感度が高い。依田沙江美先生の鳥とか。