J.GARDENに行く&意外と大丈夫だった

J.GARDENに行きました。いろいろと勉強になるイベントでした。なぜ今までこのイベントに参加しなかったのか自分でもよくわからないのですが、とにかく初参加。参加してみて、このイベントで確実に新刊をゲットするためには、事前にパンフレットをチェックしてサークルさんの位置を確認するなど、何らかの下準備が必要なんだなと感じました(私はイベントに行くとき事前チェックをしたことがほとんどない)。ただでさえ方向音痴で人ごみは苦手でイベント慣れもしていないのに、事前チェックなしでほしい本が買えるわけがない! がびーん。竹宮先生のスペース、どんなだったんだろう……。見たかった。依田先生と水戸泉先生の本を買いました。依田先生の作風にはあまりBLBLした印象がないので、BLBLされるとちょっとびっくりする。

家に帰ってから、イベント後にブクロのまんだらけで買った、久能先生と蓮川先生の「月の砂漠・アナザーシリーズ」の同人誌を読みました。主人公カップリングスキーの私ですが、意外にも全然抵抗なく読めました。大丈夫でした。だ、だってなっち(注:夏彦)のキャラが全然違うんだもの! 何この一生懸命な年下攻っぷり! しかももう高校生じゃなくて普通に働いてるし! リーマンのなっちなんて私知らないし! というわけで思いのほか楽しめてしまったのでした。蓮川さんのマンガ→久能さんの小説→蓮川さんのマンガの順序でおさめられていて、ひとつのお話としてつながっています。面白いですね、こういう試み。テーマは「年の差」でした。思いがけないなっちの素敵な年下攻っぷりに何だかときめいてしまった……。いつの間になっちはこんな年下攻スキルを身につけたのだ? 涼也さん相手に苦労しているみたいですが、なっちがんばれ! なっちはイケメンだから大丈夫だよ! 
この本の制作中、蓮川さんは結膜炎にかかってしまって、作画にとても苦労された模様。それでも同人誌を発行するその心意気やよし。そして久能さんは本業で書き進めていた原稿の150ページ分相当のデータがふっとび、とても苦労された模様。それでも同人誌を発行するその心意気やよし。これ、たぶん『グレイ・ゾーン』のことですよね。ただひとつとても驚いたのがこの本の発行が2005年の夏コミだったこと。に、にせんごねん?! それって去年やんけ! ついこないだのことやんけ! そんなに長くこのシリーズ続けてるんですかァーッ! しかもまだ続くみたいだし……おふたりの友情に乾杯。私は「しつこく同人を続けている人」は無条件に好ましく思えてしまうらしいことに気づきました。しつこければしつこいほど、なんかいい。そのあと、門地かおり先生の本を読みました。掲載されている鬼塚先生と門地先生のメールでのやり取りが面白かったです。どんなにやおいっ娘としてはじけていても、原作者へのリスペクトを決して忘れないその姿勢がナイスだと思う。「最近原作の中で受のあの子がものすごくいろいろな種類の圧倒的可愛さを見せ付けてくれているのに、自分にはその可愛さの一部しか表現できないのが悔しいのです……」とお嘆きになる(↑ニュアンスです)門地先生が素敵! 愛、深すぎ。あとは前ジャンルからずっとファン(?)してる同人作家さんの鋼本も面白かったしちょう満足〜。やっぱりやおいはいい。どう考えてもいい。商業BLとは一線を画す、ちょうプリミティブなパッションを感じる。商業BLも愛する私にとって、「商業作家のやおい同人誌」はこの上ないご馳走。

どうでもいいけど大洋図書のシャイノベルズの紹介ページは本当におすすめ! 手書きの文字って人柄がすごく出る気がします。綺月陣先生、超達筆でびっくり。前、私星ひとつつけちゃった作家さんなんですけど、かなり好感度UPです。榎田先生が意外に素朴な字を書かれるので驚き。確かに小Juneで見たときもこんな感じのイラストかかれてたっけ。とにかくこの方のメッセージの雰囲気はいつも可愛らしいです。ビブロスの手書きポップが見られるサービスも相当にいかす。よしながふみさんの手書きポップとか、超興味深いです。