『ペルソナ ノングラータ』/久能千明

「珍しい! カイ先生が俺を褒めたぜ!」
「褒めたのではない。事実を確認しただけだ」

きゅーん。超きゅーん。まったくこのふたりってどうしてこんなにカップリングとして正しいのかしら。
今巻はなかなかにハードな内容じゃった。派手にカマかましてましたね。詳しい説明はできないんで省きます。とにかく、ツアルノルテ共和国の領空を過ぎる際に許可申請を行おうとして、会談に応じた凱が捕らえられてしまった……三四郎、カイ、どうする?! みたいなところから、話がびろーんと展開してました(我ながらひどい説明)。実戦の経験のないカイたんが三四郎やサンドラを信頼して行動しているところが良かったです。やっぱこういうときは自分のプライドに固執せずに、その分野が得意な仲間を信頼して、わきまえて行動できなくちゃね。世の中、行動力とプライドだけはありあまってるヒロインが多くてストレスたたまっちゃいますからね。今回ロードは留守番役である意味一番大変だったと思います……。ロードに同情。

カラー口絵のサンドラも相当イカしてますが、213ページの挿絵が特に良かったです。早く次の巻を読まないといけないので、感想は簡潔にいきたいと思います。私の感覚としてはこの実戦の経験を通じてカイたんの三四郎に対する気持ちの輪郭がよりはっきりとしてきた印象があるので、次巻以降に超!期待なのです。楽しみ。