『カタルシス・スペル』/久能千明

い、いやーーー! 三四郎いかすーーーー!
お、面白かったよ〜(うるうる)。電車の中で一気に読みきってしまいました。今日の通勤時間の何と短く感じられたことか。だってだって面白いんですもの〜。ページをめくる手がとまらないんですもの〜。今回は私のお気に入りのサンドラとロードの出番がめっきり少なかったのが寂しかったですが、三四郎×カイに似た雰囲気をもつ敵、グイド×サーシャの登場がなかなか興味深かったです。あとがきによると、久能先生はグイドがお気に入りの様子。なるほど。確かに久能先生って攻スキーっぽいような気がする……。だから攻好きの私の感性とマッチングするのだろうか? 私は三四郎みたいなスーパーマンじゃないが、この話のキャラクターなら圧倒的に三四郎の考え方に共感する。私にも「面倒くせぇ」の一言で思考にふたをしてしまう癖がある。なのに、人間的には「面倒くせぇ」タイプの人に惹かれてしまうんだよなぁ。なんでなんでしょうね。いや、しかし久能先生は割合どのキャラも均等に愛していらっしゃるような気もする。余り自キャラを偏愛することはなさそう。

三四郎×カイのカップリングが素晴らしいのは、彼らの二人称が「あんた」と「おまえ」だからだと思う。攻→受が「あんた」で、受→攻が「おまえ」ね。これが私はすごく気に入ってます。なんか年下攻っぽくて(笑)。でも厳密に言うとこのカップリングは年下攻ではないらしい(彼らは地球時間のモノサシではかりきれない時の過ごし方をしている)。三四郎の方が年上みたいです。

とにもかくにも、次巻以降はカイたんが大活躍するそうなのでますます楽しみなのであります。