『桃色ソーセージ』/寿たらこ

桃色ソーセージ (ジュネコミックス)

桃色ソーセージ (ジュネコミックス)

読了後、ますます寿たらこがわからなくなった一冊。


ピアスの強引なノリは割合嫌いじゃない……ていうかむしろ好き。しかし、この一冊を読んだことによりますます寿たらこという人の作家性がわからなくなったのは事実。いや、より深みを増したというべきか。ものの見事にピアスのテンションに馴染んでいるたらこてんてーに戸惑う。
とにかく表題作の「桃色ソーセージ」のノリはあっぱれ。虫姦もあっぱれ。カラー口絵の攻のイチモツもあっぱれ。なんかよくわかんないけどすべてがあっぱれ。
そういえばこの間読んだ短篇ではカエルと……っていうのもあったな。人間じゃないものとのカラみが好きなんだろうか。『SEX PISTOLS』のジャガー×ノリ夫にはむしろ燃えるが(人間の国政攻より燃えるかも……)、カエル攻、カマキリ攻は難しい。私もまだまだ修行が足らないといったところか。
全体的に軽快でノリのよい短篇集。エロティックな寿たらこ作品を堪能したい人にオススメ。はじめ星は4つにしようと思ったけど、なんとなく3つにしとく……。



どうでもいいけど「国政」って妙に攻くさい名前だな〜と思ったら、「政」という漢字の中には「攻」の字が入っているんだな。良い名だ。