青い棘とボーイズラブとやおい

この映画、ちょっと気になる。暗そうだけど。


ジョー氏の言う通り、「ボーイズラブ」という言葉のお軽い響きには確かに違和感がある。じゃあメンズラブにすればいいのかという問題でもなく、そもそも「男の子の恋愛」=「ボーイズラブ(Boy's Love)」という発想の安易さが気に食わない。まんまやん。


やおい」という言葉には「『やまなしおちなしいみなし』の頭文字」というちょっと凝っている上に自虐的な響きのある意味が込められているのに比べ、「ボーイズラブ」という言葉に込められた意味の軽薄さよ。「BL」と略すとややオサレな風情すら感じられる。オタク用語は基本的にウィットに富んでいてやや自虐的で適度にダサいので好きなのだが(例えば「腐女子」「貴腐人」など。自分はあまり使わないけれどうまいとは思う)、「ボーイズラブ」という言葉にはそのどれも存在しない。オタクっぽくない。だから好きになれない。でも便宜上使う。