『ブリリアント☆BLUE』1〜2巻/依田沙江美

ブリリアントBLUE  (2)    ディアプラスコミックス

ブリリアントBLUE (2) ディアプラスコミックス

ブリリアントBLUE (1) (ディアプラス・コミックス)

ブリリアントBLUE (1) (ディアプラス・コミックス)

読んだのは2巻だけどなんとなく1巻も貼っておく。「みんな元気ィーーー!?え、俺?俺はハッピーーー!!!!」と一人コール&レスポンスをしたくなる1冊。とりあえずカラー口絵があまりにブリリアント☆BLUEなノリで笑った。BLUEってもしや七海の作業服の色だったの?ブリリアント=七海の髪&顔、☆=七海の脳みその中身、BLUE=七海の作業服という感じなのだろうか。依田先生の漫画のタイトルはあまり意味がなさそうに見えて実はかなり意味を込めていらっしゃるようなのであなどれない。


いやあそれにしても七海ちゃんは可愛くてなごむね。子供みたいな受はあまり好みじゃないのだが、七海ちゃんは成長しきった小動物みたいなものなので良いのだと思う。微妙に重い七海の過去を絡めつつもリリカルだった1巻と比べると普通にボーイズラブしてる第2巻。まさかここまで普通にボーイズラブかましてるとは思わなかった。しょうちゃんはよくよく考えると結構ひどいというかえげつない攻のようにも思えるのだが、依田先生の絵がリリカルすぎるのと七海ちゃんが幸せそうなので、まあいいやという気分になる。それにしょうちゃんくらいしっかりしている人と一緒なら牛島家の面々も安心だろうし、私も安心だ(何様だよ)。


章造のぐずぐずっぷりと小狡さ(のわりに一度決めたら何が何でも突き進むタイプのようだが)には絶妙なリアリティがあるのだが、依田先生のプロフィール欄の「趣味:ぐずぐず悩むこと。」というのを読んで妙に納得してしまった。依田キャラって普通の人よりちょっとだけ深く病んでいる気がする。ちょっとだけだからあまり気にならないが、実はどの人もわりと病んでる。なので依田先生の漫画の読後感はハッピーであるにも関わらず、どことなく落ち着かない。