『jealousy』(タクミくんシリーズ)/おおや和美 原作:ごとうしのぶ

jealousy ―タクミくんシリーズ (あすかコミックCL-DX)

jealousy ―タクミくんシリーズ (あすかコミックCL-DX)

読んでいて、意味もなく「ただいま!」と叫びたくなった一冊。
タクミくんシリーズはまだ私が高校生で「ぼーいずらぶってなに?るびーぶんこってなに?」状態だったころにはまって貪り読んだ作品なので、当然思い入れも強く、あらゆる意味で客観的な評価が難しい。
のだが、私は基本的に「1作品1カップリング」の作品が好きなので、タクミくんシリーズの精神とは根本的な部分でズレがある。あと麗しい高校生がF4ばりにズラリと並んでしまうところとか、画面が余りにキラキラキラキラと眩しくて、今の私にはちょっとツライ。


私が現役高校生のころにこの漫画化が実現し、5、6年前の私がこれを読んだとしたら、きっとときめきと興奮の余り失神していただろう。何もこれは大げさな話ではない。この作品におけるおおや和美は、そのレベルの仕事をしていると思うのだ。


ところで私は何故か赤池くんが余り好きじゃないのだが、それはきっとこの作品中で彼だけがノーマルだからなのだろう。1作品1カップリングのホモが好きなどと言っておきながら、我ながら矛盾してるなぁと思う次第である。