『どうしようもないけれど』2巻/夏目イサク

どうしようもないけれど (2) (ディアプラス・コミックス)

どうしようもないけれど (2) (ディアプラス・コミックス)

その日読む本がないからって、手当たり次第やおい漫画を買うのはいい加減やめようよ。やおいならいいの?やおいなら誰でもいいの、ねえ!!と自分の肩をユッサユッサと揺すぶり問いたい気持ちでいっぱいです。

ああそうさ…誰でもいいんだ…やおいならな!!

そんな行き当たりばったりやおい生活を続けて早●年。ああ今日も買っちまった…やっちまったよ…。また前回手にしたとき「ちょっぴり合わないかも」と思ったやおいさんに身をゆだねちまったよ…。

ディアプラスで人気爆発のリーマンラブらしいです。1巻を読んで、「この漫画家さんはどうも私の求める安定感が足りないかも><」と思ったにもかかわらず、買ってしまいました…。なぜならこの攻がちょっと好きだから…。黒髪短髪が似合って背高くてガタイのいい攻っていいよね!!!しかもこの攻から漂う絶妙な彼氏感がたまらない。ヨネダコウてんてー的な…。いや、ちょっと違うか。ともかく、男同士が普通に付き合ってる感がいい。「エーあなたたち、付き合っちゃってるんですカー?」(キャッキャ)と同僚女子(ハード腐女子)になって茶々を入れたい気持ちでいっぱいだ。あー男と男がイチャイチャしたりケンカしたりする様は、なんと目に心に楽しいものかよ(私って心から腐女子なんだな…と思う瞬間である。でもこれはもう孫を見てじじいが「なんと可愛いんじゃ」と思うのと一緒で、理屈を超えたこの上なくナチュラルなリアクションなんだ)。

受たんのお見合いの件で、攻が受たんの仕事を思いやるせりふが聞けてナイスでした。なんか、ショコラノベルズとかラキアノベルズとかの攻って、「仕事なんてやめろ、俺が養ってやる」とか言いそうでヤなの。しかもその発言にまんざらでもなさそうな受とか、ほんと嫌!!!!!!!まんざらでもなくないだろうが!!!!!まんざらだろうがあああああああ>< まあ一国の王とか世界的な企業グループ(笑)の社長御曹司とかならそう思うかもしれないけどさ、男としての矜持というのかな、そういうのを踏みにじるような攻はラリアット100回ですね。そしてそんな攻にまんざらでもなさそうな受たんは、罰として崎谷ハルヒンてんてー渾身の濡れ場をアラブ中に響き渡る大声で音読していただきたいと思います。


先ほど書いた「安定感」の件なんですけど、どうも絵が安定していない気がして…。たとえば、この漫画の31ページの頭、攻が受たんから体を離すシーンがありますけど、なんかこのコマわかりにくくないですか?前のページの攻の表情があるから、「ああ、攻から体を離したのね」とわかりますけど、理解できるまでに2秒くらいかかる。私の読解力が足りないせい?足りないせいだね…。すみません…。でももっと効果的な描き方がある気がする。わかんないけど。

花屋のお話は従来のディアプラスクオリティな濡れ場の濃度で、非常に新鮮でした。たまにはこういうのもいいよね…。

というわけで攻の彼氏感を楽しんだ1冊でした。