高遠てんてーの新刊にはげもえな理由

拍手コメントのお返事です。

私はどうしても高遠せんせいの作品に〜

他のやおいスキーさんが萌え萌えなのに自分は思うように萌えられず歯がゆいそのお気持ち、大変よくわかります。私の場合、人がはげもえしている作品に萌えられないと、なんだかとっっっても損をしている気分になります。「やおい女として、萌えを感知する能力が欠如しているのではないか…?」と思わず自分の両の手の平を眺めて絶望してしまう程度には残念です。
ちなみに私が思うように萌えられずに歯がゆい思いをした人気BL作品は、ヤマシタトモコ先生の『喰いもの処 明楽』、水城せとな先生の『窮鼠はチーズの夢を見る』などでした。皆さんがはげしく萌えたり感動したりしていることを知っているから余計に作品に対するハードルがあがってしまい、ツボに入らない自分が悲しく、「どこがそんなにいいのかなぁ…?」と深く考え込んでしまったものです。


BL小説、というかBL作品の萌えには、いろいろな種類があると思います。これは私だけかもしれませんが、「何をきっかけに萌えるか」は作品によって異なり、自分でもそれが把握できていないことが多々あるのです。たとえば先日読んだ遠野春日てんてーの『茅島氏の優雅な生活』に関しては「庭師の攻」という設定にはげもえてしまい、受キャラがさして好みではない(ほんとうは働き者でキビキビ頼りになる受たんが好きです)のに、結果的に大満足の★5つをつけてしまいました。他にも、BL作品を読むたびに数々の説明不能の萌えを享受してきました。


今回の高遠てんてーのレストランものに限っていえば、たんに私がああいうカップリング…ていうか攻キャラが好きなんだと思います。キッカケを羅列していくと

  • 料理人の攻とかよくない…?(料理人=器用。器用攻萌え属性あり)
  • ああいう髪型の攻とかよくない?(無造作に伸ばしたロン毛未満の黒髪萌え属性あり)
  • ていうか黒髪×茶髪萌え属性あり(普段の同人ジャンルでも長年この髪色の組み合わせなので、見ていて落ち着く)
  • 攻の制服とかいいよな…(コックコート萌え)
  • 高遠てんてーにしては珍しくトラウマ攻ではなくトラウマ受(=攻が能動的で感情がハッキリしていて萌えやすい)
  • 久しぶりに読んだ続きもの(焦らされるドM的喜びにもだえた)
  • 主役二人とも仕事がんばってる感じがある(働く男はすてきんぐ)
  • 普通にいいお話だった(受たんに幸せになってほしい気持ちがあった)
  • 主役二人とも根本的にいい人(お人よしキャラ萌え)
  • レストランものだけに料理とからめた恋愛描写がたびたび出てくるが、それがちょっといろっぽくてよかった

まぁ、総合していうと、攻キャラがとても好みだった、ということだと思います。私は攻スキーなので、攻キャラがカッコイイと萌えゲージが一気に跳ね上がります。茅島氏に萌えたのも、攻の職業がキッカケでしたし。

高遠てんてー作品に萌えにくい、というお気持ちはわかるような気がします。私も先生の作品はレストランもの以外に5、6冊読んでいると思いますが、こんなにはげもえた経験はありません。気負いのない文体が好きな作家さんなので、ずっと好感は持って読み続けている感じですが。

あんまり参考にならない返答ですみません〜。自分でも改めて考えてみたくて、このような長文お返事になりました。ご了承くださいっ…!宝の持ち腐れと悲しむお気持ちも大変よくわかりますが、無理に萌えようとなさらず、純粋に作品を楽しんで、「萌えられたらラッキー」くらいのお気持ちで取り組まれてはいかがでしょうか。気負ってしまうと、萌えられるものも萌えられなくなることがありますので…。それか全然別の方向に萌えを探してみるのはいかがでしょう。思わぬ作家、思わぬ雑誌、思わぬジャンルに萌えは転がっているはずです。テトリスにも萌えられるのが腐女子の美点とも思いますので(笑)、もしよろしければ参考になさってください>< でも私としては高遠てんてーの萌えを分かち合えればとてもうれしいですが(笑)
今後ともよろしくお願いいたします。