『茅島氏の優雅な生活』/遠野春日

ルチル文庫から新装版が出ました。旧版のリーフノベルズは史堂櫂さん、最近単行本が出たコミカライズは麻々原絵里依さん、そして今回の文庫新装版は日高ショーコさん。どれも挿絵の雰囲気が違っていいですね。日高さんの庭師はいちばん不機嫌そう。不機嫌そうで冷たそうでHAGEMOE…!!

最近コミック版を読んだばかりだったので、つい脳内で比較しながら読んでしまいました。わかったのは、麻々原先生のコミカライズはとてもナイスだということ。そして、庭師の攻は私にとって超絶に萌える物件だということです。作者に名前を与えられていない庭師攻って最高すぎるだろ…!(庭師は「彼」としか描写されません。名前は一切出てこない)

でも、このお話の一番のポイントは浮世離れした茅島さまのキャラクターですよね。世間知らずでマイペースで、でも庭師に対してだけは一生懸命で。一生懸命なのにイマイチ表情に表れず無表情風味なんだけど内心激しく動揺していたり、喜びをストレートに表してみたり、茅島さまの不器用な恋模様がいとおしすぎる件。そりゃあ庭師でなくてもHOTTOKENAIよね…!

というわけで空前の庭師攻ブームが起きているのですが、庭師攻をこの本以外に知らないために、まったく広がりがありません。誰か私のためにいい庭師攻を書いてください(切実)。ポールさんあたり、お願いします。なんとか庭師攻を…!