『オルタナ』/古街キッカ

オルタナ (ミリオンコミックス 10 Hertz Series 49)

オルタナ (ミリオンコミックス 10 Hertz Series 49)

うーーーん。読後感がなんともいえない。巻き込まれた千葉きゅんは可哀相だけど、途中で千葉きゅんがとった行動は凄まじく最低の一言だし、でもあの行動にはそれなりに千葉きゅん自身のリスクもあったわけで、おまけに攻の台詞に「人を好きになったら他人が傷つくとか、もーなりふりかまってらんないだろ」(ニュアンスです)とあったし、千葉きゅんのあの行動は責められない気もする。にしてもなァ…。巻き込まれた千葉きゅんはやっぱり可哀相。結局は攻も自分の気持ちをはっきり認識して、本来の受と仲良しこよしで終わるんだけど…。なんかこの攻、この間読んだ『どうしても触れたくない』の外川さんに似てる。髪形といい、無神経なノンケ風味なのにやたらめったら彼氏風に優しくて思わずずきゅうんとときめいてしまう感じとかが似てる。

本来受身のはずのミキたんがこれまた受タイプの千葉きゅんと付き合っていたとき、グイグイ攻めてる風な展開が新鮮でした。そのキャラクターの属性にガチガチに囚われない感じが。あとミキたんが「攻の話し、もう聞きたくない」とばかりに耳をふさいでしまうシーンがなんかよかったです。とっさにああいうことしちゃうよね…人間って。

まぁそれより何より私が驚いたのはラストの実験的な1ページ(ネタバレ・要反転)ですけどね。あ、新しいな…!あまりにも不意打ちだったので、一瞬声が出そうになりましたw