『砂楼の花嫁』/遠野春日

砂楼の花嫁 (キャラ文庫)

砂楼の花嫁 (キャラ文庫)

ええええええええええええええ!?

※ネタバレになるので以下隠します。購入予定のある方はご注意ください!
まさか受が両性具有だったなんてぇぇぇぇぇぇぇぇ!かなりの勢いでシンジラレネーション@大島弓子先生です。山藍てんてーの某アラブモノで免疫はできていたけど、よもや遠野×円陣コンビで両性具有カマされるとは…。まったく予想だにしていませんでした。一本とられた。

本書はいわゆるアラブものです。BLで一時期大流行してましたが、私はあんまり読んだことがありませんでした。私の中の「アラブ」に対する貧困なイメージにおいては、やはり山藍てんてーの影響が強すぎる。強引グマイウェイな皇子攻が受に性転換手術を施して両性具有に改造したうえでさんざん慰み者にする……そんなイメージで定着してました。マジで「どんな攻だよ」と突っ込みたくなりますが、でも山藍てんてーがそういう強烈な攻を描いてたからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!あれを読んだら誰でも「アラブの攻=性転換手術を受けさせる攻」というイメージになると思う。どっこいこの作品の攻(今ミスタイプで「さめ」と打ってしまった。どんだけ動揺してんだ私)は超ジェントル!じれったいほどに紳士!なかなか素敵でした。受が両性具有とはいえ、別に女っぽいところに惹かれていたわけではないみたいだし。


でもなァ。でも両性具有…両性具有はなぁ………。うむむむむむむむむむむ。


どうでもいいけど、本書のタイトルにも「花嫁」とありますが、アラブものって「結婚」にこだわっているイメージがあります。攻が皇子だから?「花嫁」って言葉が既に萎えるなぁぁぁ。攻の紳士ぶりと円陣先生の挿絵の美しさで★3つ。

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