『エンドルフィンマシーン』/井上佐藤

エンドルフィンマシーン (バンブー・コミックス 麗人セレクション)

田中鈴木みたいなペンネームだな。デビュー単行本らしいです。面白かった。
タイトルも、何かと混同すると思ったら『フェミニズムセックスマシーン』と似てるのか…。もちろん、内容は全然ちがいます。しかもかぶってるの「マシーン」だけだし。

井上先生の画風は青年誌ちっくですね。新田祐克アニキとかとはまた違った傾向の青年誌画風です。新田アニキがイブニングなら、井上佐藤先生はアフタヌーンという感じです。ところでアフタヌーンは青年誌なのでしょうか。まぁどっちでもいい。

表題作が好きです。緑ジャージを着たハーレクインロマンス男・五樹先生がかなり素敵。一見鬼畜なのに中身すごい真面目で普通ないい人という設定がBLらしくなくて新鮮なところがよかった。受キャラもBLに珍しく、わかりやすい可愛らしさのないところが良かった。こういうキャラは難しいと思う。こんな難しい受を描いてきちんとBLっぽく仕上がってるのは濡れ場がそれなりにちゃんとエロいからだと思った。

「蜜蜂の発見」もいい。こういうハッピーな終わり方、好き。続き読みたいです！！！＞井上先生

麗人はたまに読んでるのに知らない作家さんだなーと思ったら、ふだんは麗人ブラボーで描いてるんですね。知らないわけだ。今後もチェックしたい新人漫画家さんだと思いました。ところでこのかた、男性？　BL漫画家って自画像を屈強な男のように描く人が多い（主に語シスコ、やまねあやの、櫻井しゅしゅしゅあたり）ので、さっぱり予想がつきません。男性だといわれても納得するかも。