『こんなハズじゃなかったのにさ』/高月まつり

こんなハズじゃなかったのにさ (ラヴァーズ文庫)

こんなハズじゃなかったのにさ (ラヴァーズ文庫)

これまで男好きな自分を抑えて生きてきた主人公が、30歳を迎えて心機一転、可愛い男の子をグイグイ攻めまくるゲイ道を突き進もうと大決心。手始めにデートクラブでキャワな男の子とお近づきに〜♪というところで現れたのがなぜか年下の綺麗目な男(攻)で、攻めるつもりが攻められて、開発されまくって乱れまくってああ大変、という話。

竹書房は「エロの片手間にBLでもやってみっか的出版社」というイメージがあったけど、漫画雑誌の『麗人』ははっきりいってすごくいい雑誌だし、小説部門も読んでみたいな〜機会があればラヴァーズ文庫読まなきゃだめかな〜と思っていたので、本書を手に取りました。

「こんなハズじゃなかったのにさ」。一言で言えば、私の感想もこんな感じです。

本の中身とは関係ないが、まずラヴァーズ文庫の書体が気に入らないし、デザインにも違和感がありまくり。ハシラの部分にある、あの「キラリマーク」はなんじゃ。いつもギモンに思うけど、ボーイズラブって子どもの読みものなんだすか?よく帯とかに「ホームページもチェックしてみてね★」とか「ケータイでゲットしよう♪」とか、やたら気さくな文言が踊っているんですけど、どーみても対象年齢中学〜高校生って感じの語り掛け方なんですよねぇ…。ジブン、結構いいトシになって来ましたし、あまり気さくに話しかけられてもテンションについていかれないわけですよ…。このラヴァーズ文庫の「キラリマーク」も、どちらかというとナシの方向です。あとねぇ、本文の書体がカギカッコがやたら太く見えて違和感があるのですよ。読んでいて少しストレスを感じました。乙女の楽園・BLでまでストレス感じたくない。というわけで、多分、ラヴァーズ文庫に関しては、よほどの話題作がないかぎり、今後積極的に手に取ることはないでしょう。