『三十一夜』/ホームラン・拳

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作風に似合わず飛ばした名前のホームラン・拳先生の新作。帯がカメイ与五郎太というのもなんだかすごい。折角だから(?)九州男子とか泉ひと粒とかも呼べば良かったのに。以前読んだ『僕は君の鳥になりたい』が私好みの健気ちゃん受で結構良かったので今作も買ってみたんだけど、これはいまいちでした。
ホモ作品がいまいちな理由って色々あるけど、その作品の受攻が自分の中の受攻基準に当てはめた場合しっくりくるか否かというのは結構大きい理由だと思う。だからBLって他の人にとっては名作でも自分にとってはいまいちな作品が他ジャンル以上に多い気がする。結局は自分の好みの問題なんですけどね。
私はそもそもロン毛受があまり好きじゃないんです。一般的に綺麗な長い髪というのは女性らしさの象徴じゃないですか。その象徴をまとった受というのはどうにも女々しいというかウケウケしくなってしまいがちで、性別受が好きじゃない私としては如何ともしがたいのです。ただし山田ユギてんてーが描くような男臭いロン毛は好き。前もどこかで書いた気がするけど、実は男のロン毛ほど男臭いものもないんだよ。某華麗なるドラマの主人公の人だってロン毛の方がワイルドに見えるじゃないですか。ただし寿たらこのロン毛受は男らしいので許す。『恋する暴君』の宗一兄さんも男らしいので許す。
まぁこの作品の受たんは結構男らしいんだけどね。最終的に攻を養ってるよーに見えるし。でもどっちかといえばこの受たんのお兄さんを攻にして、眼鏡の攻たんを受にしたかったです。そうすれば万事丸く収まる(とりあえず私の中では)。 眼鏡くんはやっぱり受がいいな、ということが再確認できた一冊でした。