『リスペクト・キス』/六青みつみ
- 作者: 六青みつみ,樋口ゆうり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2006/02/28
- メディア: 新書
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うーん。こちらもなんとなく私のツボにヒットせず。なぜだろう。このね、美形の従兄弟に、若干耽美のかほりがするのよね。神経質な感じの挿絵も、耽美感を加速させてる。BLで血縁同士の愛憎を描くと、耽美度増すなー。攻も受も悪い人じゃないし、それぞれ正しい行動をとるんだけど、どうしてか私の心にガツンと来なかった。あと攻の私服がダサかったのも痛いポイントだった(しかも挿絵でダサくなってしまっているんじゃなくて、もう文章の描写の時点でダサかったのが個人的に痛い)。20代なかばを過ぎてもお付き合い経験ナッシングだった受たん、ちょっと怖い。
でも文章や構成に関しては素晴らしい安定感があったと思う。あといいな、と思った点は攻が受に対して、「オレを抱きたいと思った?それとも抱かれたいと思った?」と聞いてあげるところ。ま、この攻は一応聞いちゃーいても、この時点で抱く気満々なんですけどね。この受、むしろ攻をやってみたほうがいいんじゃないか? 春抱きの岩城さんみたいに。そしたらあんなに愛に臆病になることもなくなるかも。
六青先生は、なんか、すっげー確信を持って文章を書いてそうな感じ。今後も機会があれば読んでみたい作家さん。自信がなくて卑屈になってしまう受といえば月村先生だけど、この作家さんもそーいう受、好きそう。片恋受、健気受が好きな方はぜひ。