『キスブルー』/木下けい子

キスブルー (ミリオンコミックス85)

キスブルー (ミリオンコミックス85)

これさ、お話が続くなら続くって、カバーに分かるように書いておいてくれないとぉ…(涙)。ちょっと気晴らしに軽いBLでも読むかと手に取ったのに、こんなにいいところで「以下続刊」ってそんなご無体な。BLって漫画でも小説でも、そういうの多いですよね。裏表紙のあらすじを読まないと、シリーズ第何巻か分からない。場合によっては読んでも分からない…。シリーズものを集めるのは無駄に骨の折れる作業だったりします。この作品は恐らく、次の巻で完結するのではないかと思われます。あくまで推測ですが。

お話はBLによくある「親友を好きになっちゃってどうしよう」モノ。うーん。女好きのキャラに片思いをする主人公のひたむきさが切ない。でもね、BLの観点でいうと、同じノンケをおとすのでも、女好きってまだ可能性があるほうだと思う。なんかねー女好きをやたら強調されると、「じゃあ女なら誰でもいいわけ?」と思ってしまうわけですよ。「大丈夫、受、イケるよ!」って思っちゃう。逆に女という存在が見えてないんじゃないかな、と。だから「ふつーに好きな女の子がいて、ふつーに恋愛をしてきた」というタイプの男より、まだ「女とっかえひっかえ」キャラのほうが、恋愛モノとしてリアリティをもたせるのにアリな気がしますね。そういう人ほど、ハマっちゃうと際限なさそうだと思うし。


というわけで続編を待ってます。丁寧に描かれた作品なので、ハードなやおいに疲れた人には最適な癒しとなるのではないかと思います。でも私のやお胃袋は満足しなかった…。早く続編読ませて…。