『誰にも愛されない』/山田ユギ

誰にも愛されない (ビーボーイコミックス)

誰にも愛されない (ビーボーイコミックス)

分厚い。ビブロス倒産のため、1、2話が収録されたコミックスは既に絶版。今回、完全版として1冊にまとまった形です。


別れ話萌え〜。

私にはなぜか「BL別れ話萌え属性」がありまして、キャラ同士が別れ話をしていると胸がkyunとしてしまうのです。特に攻のほうから持ちかける別れ話萌え。『最後のドアを閉めろ!』でも本田三男が問いかけてましたっけ。「俺と別れたい?」って。なんか萌えなんです。なんでだろー。まぁ別れる気がさらさらないのが伝わってくるからのんきに萌えていられるんですけどね。なんかね、別れ話をしていると、「えっ別れるってことは…あなたたち付き合ってたんですか(嬉)!?」と突っ込みたくなってくるんですよ。なんなんでしょうね、この衝動。自分でもよくわからないです。しかも、この本の場合、まじめな別れ話をいうよりただの痴話げんかだし。

前半の再録分は満点。後半2組目のお話がパワーダウンしている感があるので、星は1コマイナス。前半と後半で絵が違うよぅ。それにしてもこの編集さんはかっこいいですね。こういう短髪の攻が大好きです。さつきちゃんは可愛かった。


ところで、このコミックスで初めて飯島×日下を読みハマった方は、ビブロス絶版の『最後のドアを閉めろ!』2巻のほうも是非チェックしていただきたいところです。あとがきイラストに登場する二人に、是非ともハァハァしてください。そのイラストにある攻の素朴な疑問が、本書を読めば解消されるのです。