『桜の花が散る前に』/吉田ナツ

b-boyモバイルに掲載されている小説。期待せずに読み始めたけど、面白かったし、結構萌えた。吉田ナツさんの作品って一度しか読んだことないけど、独特の雰囲気がありますよね。まず、語彙が比較的少ない気がする。敢えてありふれた言葉を使って表現しようとするところにとにかく好感が持てると思いました。
面白かったのは、恋の叶った受が、自分の美貌に自覚的になるところ。

あと好きなシーンは、攻が我慢しきれずに受の家を訪ねてきて、「こんばんは」と挨拶をするところ。「こんばんは」というのは、若者同士で交わすには、少し間の抜けた挨拶なのかも知れない。でもそれがこの攻の性格に妙にマッチしてていい感じでした。攻が格好よすぎないところに好感を持ちました。

ネットをやっていると、嫌でもいろいろな情報が目に入ってくるものですが、この作品に関しては、私はやおい女として純粋に楽しませていただきました。マイナスポイントは、台詞の中にあった「ら抜き言葉」。なんでか、ら抜き言葉だけは苦手です。