『ハチミツ浸透圧』『カラメル屈折率』/崎谷はるひ

ハチミツ浸透圧 (角川ルビー文庫)

ハチミツ浸透圧 (角川ルビー文庫)

カラメル屈折率 (角川ルビー文庫)

カラメル屈折率 (角川ルビー文庫)

崎谷はるひ先生らしい作品。これは結構セレブ攻。ご本人お得意のがらっぱち(?)系の攻より、こういうちょっと不器用な感じのセレブ攻が私は好きだ。でも挿絵の攻の髪型が好みじゃなくて、今ひとつ萌えなかった。私服の雰囲気も、なんかこう、ノれない感じ。やっぱ挿絵って大事ですね。ルビー文庫のフォントと紙質は、なんかエロくて好きなんだけど。でもルビー文庫って本が傷みやすいよね。綺麗に保存できないのが悩みです…。って話がソレてきた。

『カラメル屈折率』に出てきた、センター試験の解答が出るタイミングについての記述が盛大に間違ってました。これは一体?!角川の校閲部が見落とすなんてことありえるのかしらん。とにかくそれが気になった。別に大したことではないと思うんですがね。

全体的に、高校生同士のお話って、したいしたいばっかりになっちゃってどうも難しいですね。特に崎谷先生の受って、そういう傾向が強いよね。攻には、海のように大きな心でやさしく抱きしめてあげてほしいものです。

それはそうと『カラメル屈折率』に出てきた女の子の挿絵が凄まじかった。BL読みという趣味柄、結構凄まじいタイプの婦女子を多々見てきたが、この女の子の挿絵のインパクトはピカ一だと思う。この服は!?この髪型は!?うむむむ。山田・D・米蔵先生、侮り難し…。いや、BLに出てくる女の子が全然可愛くないのは、もう慣れっこなんですけどね。