『お金じゃ買えないっ』/篠崎一夜

お金じゃ買えないっ [新装版] (リンクスロマンス)

お金じゃ買えないっ [新装版] (リンクスロマンス)

2巻目の感想すっとばしてごめんなさい。
だ、段々とこの攻を愛し始めてしまったアテクシなのですが、一体どうしたことなのでしょう。今この小説を読んだことによって「『〜だぜ』喋りガサツ系不器用攻」ジャンルが熱く燃えてきた感じです。もとから私はガサツ系の攻が好きなんですよね。年下攻に限っては敬語攻もイイんですけど、基本的に「おやおやもうこんなにしてるんですか?困った人だ…(クスクス)」系の助平なくせに妙にエレガントぶる攻って全然好きじゃないんです。むしろきもい。だから私は言葉責めがちょっぴし苦手なんですけど、『お金〜』の攻の言葉責めは大丈夫。これはOK。

この小説の素敵なところは、やっぱり濡れ場なのかな、と。いつまでたっても乱れきらない受がねぇ、意外性に溢れててイイですよね。巧いなぁ、と思っちゃう。結構いつまでも嫌々言ってるんですよね。往生際悪いっていうか。崎谷はるひの幼児退行白痴淫乱受ばりに豹変して乱れまくるお話かと思いきや、とんだ誤解だったというわけですな。あと巻末に収録されている四コマがくだらなくて秀逸。これ、かなり救いになっていると思う。

それにしてもこの受、すげーモテるなぁ。ノンケ男にモテモテの受って女性の願望のあらわれっぽくて読んでてちょっと嫌な感じなんですけど、これくらい突き抜けた美少年受ならもう好き勝手やっちゃってくださいって感じでむしろOKですね。何しろ挿絵が突き抜けてるし。目っていうより「お目目」と言いたくなるもの。このシリーズ、一番秀逸なのはこの挿絵なのかも知れない。香坂透が優秀なのかも。

どうでもいいが、高校生の頃、地元でこのお二人のサイン会をやってました。結構綺麗な方で印象に残りました。