ピアスノベルズの思い出
ピアスノベルズといえば、忘れられない思い出がある。私が書店でアルバイトをしていたとき、「ページが折れているので本を交換してほしい」と言ってきたお客さんがいた。「(ぱらぱら…)あっこのページです」。ほぼ全ページ濡れ場も同然のピアスノベルズの1ページを指差し、「ほらここ」と指摘してくださるのだけれど、折れているといってもほんのわずか紙の裁断がずれ、よれてしまった程度の箇所。しかもばっちり濡れ場の挿絵の入ったページだし…。相手が女性じゃなければ、セクハラかと勘違いしたところだ(自意識過剰)。よほどの愛書家なのだろうが、モノがモノだけにいくらBL命の私でも絶対スルーする、と思った。ちゅーか100人中99人はスルーすると思う。モノがモノだけに。それくらいピアスノベルズはキョーレツだ。確かその本のタイトルは『がんじがらめの気持ち』だった。遠藤りさを挿絵のあの一冊。その本の交換を受けて以来、なんかその本が気になっちゃってる私がいる。いつか手に取る日が来るのだろうか…。
それはそれとして、ピアスは原稿の募集規定に「全体の1/3以上が性描写」とあるのがスゴイ。コミックJuneといい、どうしてこういうノリになってしまうんだろう。この間立ち読みしたコミJuneでトジツキハジメがエライものをお描きになっていてびっくらこいた。オサレっぽい雰囲気あるし、あんまりそういうイメージじゃなかったの…。トジツキハジメの絵ってあんまりえっちくないし。トジツキ氏よりもまだ星野リリィの絵のほうがエッチだ。