『生徒会長に忠告』2巻/門地かおり

生徒会長に忠告 (2) (ディアプラス・コミックス)

生徒会長に忠告 (2) (ディアプラス・コミックス)

ディアプラスと思えないくんずほぐれつっぷりが炸裂した一冊。ディアプラスの限界を押し上げているのは門地先生なのかも知れない…。
この方の描く濡れ場って妙に密室感があるというか、閉鎖感があるっていうか、濡れ感があるっていうか、湿っぽいっていうか、陰気さがあるっていうか、とにかくラブラブな割りに濡れ場が暗い感じがするんですよね〜。もちろんよい意味でですが。全体的に描写がキツい割りに、直接的に性器は描かないし、独特のノリがあるというか…。台詞に三点リーダを多用している影響も多分にあると思いますが。
たぶん、この方の描く受に特徴があるんじゃないかな〜と思います。けっこーこういう天然さん系の受だと、昼は淑女・夜は娼婦的な、はっちゃけ系の淫乱に開花してしまうケースが多い(そんな事例の多いBLジャンルってどうなんだろう…ていうかはるひてんてーがそうなだけ?でもよくあるよね?)と思うのですが、国斉さんって天然な割りに耐えますよね。「(心の声:うううううううううう)」って感じで。結構耐え系なところが素敵だと思います。やっぱ根が体育会系だからかな? 年下にあえがされることが恥ずかしいんだろうか(ほら、年功序列厳しいから…)。受のあえぎが控えめなところに非常に好感が持てました。あんまり派手にあえがれると萎えてしまうこともあるので…。
知賀くんはなかなかの言葉責め使いですが、言葉責め苦手派の私もこのキャラは大丈夫。なぜかわからんけど大丈夫。いい感じの年下攻だと思います。どこかでこの人に似たキャラに出会った気がするんだけど、今ひとつ思い出せないのよね…。