『窮鼠はチーズの夢を見る』/水城せとな
- 作者: 水城せとな
- 出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ
- 発売日: 2006/01/26
- メディア: コミック
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ゲイの後輩×ノンケの先輩なお話なんだけど、ノンケの方が優柔不断で無神経で結構ダメな男なんですよ。すぐ雰囲気に流されて女とやっちゃって、後からそのことを相手のせいにしちゃうような、木原音瀬の小説に出てきそうなしみじみとダメな男なんですよ(そういえば出てくる女もみんなしみじみと嫌な女だった)。でもゲイの後輩はそんなノンケの先輩が好きで好きでものすごく一途に思っていて、なんだかんだでそれなりにどうにかなるお話なんですが、これ絶対受と攻は逆の方がいいと思うの!だってこの先輩って流されまくりでここまで来た人間じゃないですか。でもこの後輩くんと色々あって、初めて自分から動くことを覚えたわけじゃないですか。だったら受をやるよりも、より能動的な攻をやるべきだったんじゃないかと思うんですよね。春抱きで香藤の想いを受け入れた岩城さんが香藤を抱いたみたいに。あと私個人の意見として、この後輩くんはどう見ても受なんですよ。どちらでもいけるなら受けて下さい。お願いします!
というわけで、受攻が逆なら星四つだったかもしれません。まあでもこの先輩は受をやろうが攻をやろうが、ちょっと時間が経って冷静になったらまた後輩くんを傷つけるようなことを平気でするんだろう。悪いことは言わないから、後輩くんはもっと別の良い男を見つけるべき。って、そんなことは後輩くん自身が一番分かっていそう。恋愛って大変ですね。