『Kissing』/高久尚子 原作:佐々木禎子
- 作者: 佐々木禎子,高久尚子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2004/05/01
- メディア: コミック
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なのじゃが、どうにもこうにも漫画となると、ちょっとしたコマ運びのぎこちなさや下半身の描き方やパースの狂いなぞが気になってしまうのじゃ……。台詞の配置の工夫や間のおき方でいくらでもごまかせそうな気がするのじゃが、高久先生は割合真っ向勝負の表現をなさるお方じゃの。
なんて、口で言うだけなら簡単じゃの。わかっておる。わしも伊達に○十年ホモ漫画を読み続けておるわけではない。じゃがしかし、気になるモンは気になるんじゃ。かわゆい絵柄だからこそ、もっともっと素晴らしい描き手さんになるのではと期待せずにおられないのじゃ!
攻の表情が特に魅力的じゃの。受たんは少し可憐さが過ぎるわい。まぶしくて直視できんわ。葛藤してる攻の表情が良いの〜〜〜。ただ、一個一個の表情は良いのじゃが、コマごとに順番に表情の流れを追ってゆくとどうにもつながりが悪く、唐突な印象を受けるのじゃ。このあたりがもっとなめらかになれば、★が4つになるのじゃが……。
一番巧いな〜と思ったのは、受たんと攻のふたりが電話をしているところかの。このシーン、攻の目を描かずに通されてるから、攻の表情が微妙に読み取れないのじゃよ。この演出は高久先生独自のセンスじゃろうと思う。このシーンはオツだったわい……。
はぁ。さんざん言ったついでに、もう一言いいたいのじゃが、良いじゃろうか?
攻のスーツ姿はもっとかっこよく描いてくれぃ。こ・れ・だ・け・は!!!!これだけは頼むわい……。