青い棘とボーイズラブとやおいと私

確かにその映画はちょっと気になる木。正反対の境遇で生まれ育った二人とか萌える。


ボーイズラブ」という呼び方にはセンスのかけらもないと思う。男性ならもうちょっとマシなネーミングを考えているだろう。もっと「考えないとわからない」的な。こういうオタク用語は、パッと聞き何のことだかわからない言葉の方がいい。知っている人だけで少しの秘密を共有できる、共犯者めいた感覚が欲しい。ダサいネーミングほど素晴らしい。私はどちらかというと男性オタクのネーミングセンスに共感することが多い。「絶対領域」とか。そもそも「ボーイズラブ」は横文字だというのからして気に入らない。オサレな響きなんてご法度だと思う。

どうでもいいのだが、私はもう結構長い間やおいorボーイズラブについて色々なことを考えてきたけれど、その過程でごく狭い範囲の人たちの間でしか情報交換をしていないし、余り他人のやおい論を勉強しようと思ったこともない。私のやおい論は私独自のものでしかない。たとえば漫画やアニメだと先人の教えを学んだりもするんだけど、やおいに関しては余り先人に学ぼうと思うことがない。


やおいはオレのものだ。


そう思ってしまう。独占欲。by.南條晃司って感じ。やおいというより、「受」「攻」の概念を前提にした「カップリング」が好き。好みの受と好みの攻が幸せになる。やおいっ子にとってこれ以上の喜びはない。正直申し上げて本当にない。自分が結婚するより、架空の男達が幸せになることの方がよほど喜ばしいことだと思ってしまう。やおいは乙女達の恋愛観に決定的な「悪影響」を及ぼす。人間観すら変えてしまう。はっきり言って、やおいと出会ってしまったことによって、私は常人の数倍生き辛くなっている。それでもこれ以上の喜びが他に見当たらないのだから仕方ない。


やおいさんに出逢えて、オレ、幸せです。そう心から断言できる。どこぞの年下攻ばりに。