誰が上手いこと言えと

ボーイズラブの攻に「誰が上手いこと言えと」タイプがいると思います。例えばこれ↓。

「高階さん、ずるい……」
「私が?」
「あんなキスしておいて、我慢しろって言うんですか?」
「朝食は欲しくないか?」
「食べたいですけど……あれはブランチじゃいけませんか?」
 熱っぽい瞳で高階を見つめる実紀に、彼は「そういえば、腹が減ってきたな」と笑む。
「食べ損ねたのはメインディッシュのようだ」

この最後の一行に全力で「誰が上手いこと言えと」と突っ込んでしまうんですよ。もう、上手いこといえてる時点で全然燃えないし、萌えないんですよね。ちょっと前にお友達のかたに「BLに大切なものは興奮だと思う」というありがた〜いお話を聞かせていただいて、なんで自分が誰うま系の攻に萌えないのか納得しました。

興奮が伝わらないからだ…。

上手いこといえてる時点で余裕しゃくしゃくだからだ…。心なしか蓮川先生の美麗イラストのアゴもしゃくれて見えます…。

そしてこの後二人は誰うま系モーニングセックスに突入します。カンのいいかたにはお分かりだと思うんですが上の会話はBL界の誰うま作家・和泉カツーラてんてーの『佳人は愛で綻びる』番外編ショートショートより拝借しました。和泉カツーラてんてーは受も攻もどうも自分の好みとは合わないんですが(読んでも下克上魂がうずかないから)、たまにむしょ〜にリンクスロマンスのかつーらてんてーの作品を読みたくなります。