『忘れないでいてくれ』/夜花光

忘れないでいてくれ (リンクスロマンス)

だって…あんな憎まれ口叩いた奴が、俺の腕の中で可愛い声出すんだ…。そりゃ興奮するだろ、多分しばらく…何かにつけ思い出す…

ぜひこれからも何かにつけ思い出していただきたいですね。
夜光花先生の攻ってこういう、独り言系のくどき文句が多い気がする。もしくは独り言系言葉責め。それがなんか好き。

お話のほうはいつもの夜光花先生節で、「ミステリー、ときどき濃厚濡れ場」って感じでした。受はサイコメトラーEIJIと同じ能力を持っており、相手の記憶が見えてしまいます。この能力を使って商売をしている受たんに絡む事件が、婦女暴行、性的虐待、快楽殺人など、ものものしいものばかりで、通勤電車での一時の快楽を求めて気軽に読み始めた私は、正直このままだったらどうしようと思いました。復讐心に燃え一時は捨て鉢になり暴走する受たん…。「まじで××はまずいだろ…。え、ちょ、おいあんたまじでそれすんの？！ヤバくない！？ねえ、ちゃんと攻に相談したほうがよくない！？？！！！！」…とまあこんな具合にかなりヒヤヒヤしましたが、そんな暴走受たんを必死に守ろうとする攻の熱さがなんとも頼もしく、最終的には「お前ってあれだな…ツンデレってやつだろう」「そうかもな」「ウフフフ」「アハハハハハハ」な状態で終わったので、楽しく通勤快特にゆられることが出来ました。快特の快は快楽の快！！！！！！

挿絵がクールでスタイリッシュすぐるのでアレですが、受も攻もなんだかんだしょっちゅう顔を赤くして、可愛い大人たちだったような気がします。