『ちんつぶ』1巻〜2巻/大和名瀬

ちんつぶ 1―CHINKO・NO・TSUBUYAKI (MBコミックス)

ちんつぶ 1―CHINKO・NO・TSUBUYAKI (MBコミックス)

ちんつぶ 2―CHINKO・NO・TSUBUYAKI (MBコミックス)

ちんつぶ 2―CHINKO・NO・TSUBUYAKI (MBコミックス)

私の脳内にちんこ萌えという新しいジャンルを打ち立てた作品。これ、伏字にすべきなの?でも伏字にしたらこの言葉のなんともいえない愛らしさが半減する気がするの。あえて言おう、ちんこであると!
というわけでポールです。ジョーさんの熱烈プッシュで購入した本作品でありますが、買ってよかった。思うに大和先生ってものすごくバランス感覚が良いんです。不謹慎あるいは不道徳にならないギリギリのラインを実によく心得ている。シリアスな場面にもかなり大胆にギャグを突っ込んできますが、そのさじ加減が絶妙。もはや職人技の域に達していると言っても過言ではないです。新井理恵先生が『ペケ』において「誰も傷つけない笑いなんてない」という意味合いのことを言っていた気がするんですが(完全に記憶だけで書いているので違っていたらごめんなさい)、大和先生の笑い、とくにこの『ちんつぶ』における笑いは誰も傷つけないような気がします。発端となった事件だけはちょっとアレかもしれないけど、全体的になんかすごく真っ当なんです。そう、この人の漫画って真っ当なんだよな、ホモなのに。

神谷くんが自分のちんこに嫉妬している場面がすごく好きです。あと神谷ちんこがピアスちんこになる決心をするところも好きです。これだけ読んでも何のことやらさっぱり分からないと思いますが、これらの場面におけるコミカルさと切なさの配分の絶妙さが素晴らしく、大和先生の抜群のバランス感覚をひしひしと感じます。面白切ない胸キュンなハートフルラブちんこストーリーでした。3巻が一日も早く出ることを珍古神社の方角へ祈っておきます。