『きみが恋に溺れる』/高永ひなこ
- 作者: 高永ひなこ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: コミック
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ちなみに『きみが恋に堕ちる』の私の感想はこちら↓。
http://d.hatena.ne.jp/PandJ/20061106/1162833273
とにかく、801大学年下攻学を専攻しているワタクシとしては、この年下攻男・司のキャラがイマイチだったんです。なんか自分的には「良くない年下攻の代表」みたいな男だった。自分の気持ちばっかりで、相手の気持ちに疎くて。高永先生のキャラだから、性格に悪いところはないのは救いでしたが…私の思う年下攻のよさが何ひとつ出ていなかったと思うのです!!!!(年下攻に関しては思いいれあるので暑苦しくてすみません)
本作は、そんなダメ年下攻男のお兄たま・礼一郎(受)とその相手(攻)がメインのお話です。実は、この礼一郎さんは、前作では弟(攻)とその相手(受)キャラのカップリングの当て馬として登場してたんです。受にフラれる役、つまり攻キャラ(ただ、礼一郎さんは世情に疎い変人なので男同士に役割分担があるのを知らず、本人に受攻の概念はなかったのですが、受に恋をしていた時点で攻キャラとして登場したことにさしてもらいます)。
ここらへん、高永先生は非常に変わっていると思います。普通は、一度登場したキャラの属性は、次の話でも変えないでしょう!?しかも本作のあとがきでは、前作の時点でキャラクター付けは変わってなかった(=受なキャラ付けがなされていた)って……そんな、受が当て馬の話が盛り上がるわけがあるかいっ!!『〜堕ちる』のほうを読んでも明らかに礼一郎さん受臭ムンムンだし!!!!
というわけで、『〜堕ちる』の礼一郎さんを見て「そうそう、これだよね。やっぱ礼一郎さんは受なのよ!!!」と、超溜飲が下がりました。やっぱこれだよ。カップリング…っていうか属性にはこだわっていこうよ。やおいっこならば。
礼一郎さんの相手の攻キャラは、次期店長候補の呉服屋店員さんで、なかなか感情の表現がストレートで、礼一郎さんより10コも年上なぶん、余裕もあるし思慮もあるし、なかなか良かったです(はぁと)。ただ、今回書き下ろし漫画が強烈に物足りなかった。
そのデートを読ませろ!!読ませたまえ!!!!!!
と死ぬほど思った。暴動おこそうかと思った。こういう内容の書き下ろし漫画って、本編でこのデートが描かれた場合の補足として、より効果を発揮すると思うんですよ。いつかこのデートを描いて欲しいと思います。そうじゃなきゃ…わたし、とても、たかながてんてーをゆるせにゃい!!!
それ以外は実に楽しめた一冊でした。やっぱ攻がかっこいいやおいはいいですね♪