『レジーデージー』/月村奎

レジーデージー (白泉社花丸文庫)

レジーデージー (白泉社花丸文庫)

年下攻だった!
三歳差。アイドル×小説家。
月村先生にしては若干ハデ目の設定ながらも、どうにもこうにも、この人の話は地に足ついてしまうんでしょうね。カイカン☆フレーズ的な、コンサートのステージ上から「お前、オレのオンナになれ」なんて所有物宣言カマされちゃうオイシイ展開はなかったっす。いや、おいしくないか、そんなの。いつもどおり、じんわりいい話でした。
流石にこれはないだろう、と思ったのは濡れ場のしりとり。「濡れ場のしりとり」。多分この本を読んだことのない人には、なんのこっちゃわからんでしょう。読んだ私もなんのこっちゃわかりませんでした。でも、濡れ場でしりとりしてたんだもん。ほんとだもん!花丸文庫は懐が広いですな。
でもそのしりとりに出てくる語彙が非常に月村先生らしくて心が和みました。レジーデージーって、刺繍のステッチの種類のひとつなんですって。初めて知りました。