『不器用なサイレント』/高永ひなこ

不器用なサイレント (ビーボーイコミックス)

不器用なサイレント (ビーボーイコミックス)

かわいい作品でした。学園ものっていいですね。進路問題や親へのカミングアウトなんかが絡んでくると現実的になってしまって微妙だけど、この作品は悩みの種類が平和的でいいわぁ。「付き合う・付き合わない」「他の子と仲良くする・しない」「文化祭で忙しい・忙しくない」。これくらいがちょうどいい気がする。ああ若いって素晴らしい。
それにしても、この作品、一冊の単行本のなかで受のロリ化が結構顕著に進んでいませんか? 気のせいか…。まぁかわいいからいいんだけど。ボーイズラブというより、普通の少女漫画のノリに近いのかな? 高永先生は、結構受の引き出しが豊富なかたですよね。攻のパターンはある気がするんですけど、受に関しては今回の子みたいに無口でおとなしかったり、某ガッシュのお兄さんみたいに乱暴ものだったり、はたまた天然さんだったり、ひたすら元気だったり、なかなかバラエティーに富んでいる気がします。いいことですよね。

そのうち攻視点のパターンも読みんでみたいなぁと思いました。続編への期待もこめて、★は4つで。