『遺産相続人の受難』/鹿住槇

遺産相続人の受難 (キャラ文庫)

遺産相続人の受難 (キャラ文庫)

私の中で鹿住てんてーは玉石混淆なBL界において安定した安打を放ってくれる方で、4番には置けなくとも3番か5番にはいて欲しい存在だ。…が、しかしこれは微妙だった。高校生×社会人というみんな大好き年下攻なのだが、年下攻の魅力が一切なかった。というか鹿住てんてーと私は年下攻のツボが合わないんだと思う。鹿住てんてーの年下攻って「〜じゃん!」という語尾が似合うワンコ系の攻が多いからなあ。個人的に年下攻の最大の魅力は「敬語」だと思っているので、ワンコ攻は苦手。いっそ弟の秀くん(8歳)が攻めてくれたら燃えたかもしれない。まあ、それじゃあ水戸っちワールドになっちゃうけど。
受たんは貧乏なわりに生活力も生命力もないし、攻が受たんに惚れた理由も弱いし、そもそも受の魅力がよー分からんし、そんなこと言ったら攻の魅力もよー分からんし、当て馬松井は当て馬なのにロクに当たらないまま闇に葬られてるし、と残念な点を挙げたらきりがない。特に松井にはもう少しがんばってもらいたかった。つーわけで星2個。


ちなみに私が思う年下攻の魅力。

・攻に包容力、これ基本
・攻が受に敬語
・受は攻にタメ語
・攻が受を「さん付け」あるいは「職業+さん」で呼ぶ
・受は攻を呼び捨て(苗字推奨)
・攻が受のことを尊敬している
・受が年齢差を気にしている
・でも攻はそんなこと気にしちゃいない

こんな感じでしょうかね。