本間さん、あなた‥
- 作者: 葉芝真己
- 出版社/メーカー: 冬水社
- 発売日: 2010/05/20
- メディア: 文庫
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全巻通して、やっぱり面白いし本間さんはかわいいし堤くんは素敵だし‥二人が世界一幸せなカップルであることには異論はまったくないんですが‥
本間さんはズレてると思うんですよね。特に中盤から思考回路がよくわかんないことになっていってる。堤くんと当て馬の男が「似ている」と言ったその舌の根も乾かぬうちから「似ていると思ったことはない!」とか言うし。いや、似てるって自分で言ったんじゃん。
あと、マンションの前で当て馬の男に無理やりキスされそうになったところを堤くんに目撃されて、堤くんが逆上して襲い掛かったときも、「●●(当て馬の名前)ならこんな乱暴なことはしない!」って叫ぶ本間さんにもクエスチョンだよ。無理やりしてた当て馬は十分乱暴だよ。おかしいだろ。その二人を比較して何か言うのは無神経すぎ。
ていうかもともと男が好きだったわけでもないのに、なんで当て馬に「俺に似てたから堤にほれたんだろ」と言われて、即座に否定しないわけ。ねぇ、本間さん!なんでなのよ!!堤くんかわいそうじゃない。
あとこれが一番天然の無神経だと思ったのは、堤くんと肉体関係を持つことに関して本間さんが消極的すぎること。なんかね、対等な感じがしないの。本間さんだけ我慢してる感じがするんですよね。「お前だから耐えられたんだ」ってモノローグで言うんだけど、「耐えられた」っていう言葉のチョイスに愛情を感じない。たとえば、攻の堤くんがそんな言い方したらどう思いますか?受身の立場だから許されると思ったらおおまちGUYなんですからね。
あと(まだあるんかい)、温泉旅行に誘っておきながら一緒におふろに入るのが恥ずかしいからと逃げ回る本間さんはおかしい。どう考えてもメンズの思考回路として不自然。いや、最初は恥らってもいいですが、あそこまで嫌がるというのがどうもわからん。事前に肉体関係も持ってるのに。そこは春抱きのように、お湯が白くなるまで交わるべきだと思います(理性人の岩城さんは部屋に帰っちゃいますが)。
そんなこんなで本間さんには言いたいことはたくさんあるんですが、本間さんがいい人だっていうのは十分理解しているつもりです。天然なんだよね。そんな天然な本間さんに堤くんもほれていると。二人は今も世界一幸せな恋人同士なんだろうな。でも納得行かないこと、多いよ。普通の漫画よりだいぶ多いよ。永遠のナゾです。